そういった糖尿病患者の日々の血糖値管理を、スマートフォンという最先端のツールを活用して実施できないかという研究が、Cornell Universityでおこなわれているという。
一般的にコレステロール検査は、検出されたコレステロールレベルに応じて、色が変化する特殊な試薬ストリップを採血した血液に浸して、状態を診断する。 研究チームでは、スマートフォンのフラッシュ機能やカメラ機能を活用し、テストストリップの色、状況をキャッチできる仕組みや、スマートフォンアプリがビタミンDのレベルを判別できる仕組みを開発している。
これらの機能がもし実現されれば、糖尿病患者はテストのたびに通院したり、専用機器をわざわざ購入する必要もなく、スマートフォンという身近なツールを使って自分で検査をおこない、そのデータを医者に送信して共有するようなことも可能になるだろう。
現在、スマートフォンと専用アプリを併用することで、心臓の鼓動や睡眠をモニターしたり、超音波測定のマシンとして機能させるような試みもおこなわれているという。アメリカのFood and Drug Administrationでは、世界中でスマートフォンとタブレットユーザーは増加しており、2018年までには約17億人の人たちが、健康関連アプリをダウンロードしている状況になると見込んでいる。
より身近なツールで、よりコストを抑えて利用できることは、一般ユーザーにとっては願ったりかなったり。今後、このような技術や医療関連アプリがどんどん登場しそうである。
Cornell University Cholesterol testing on a smartphone